こんにちは。「ダメもと」です。
あなたがこのページにたどり着いたと言うことは、犬のフンでお困りなのでしょう。
私はとあるオフィスビルで清掃の仕事をしているのですが、出勤して朝一番に見る犬のフンで毎日げんなり。なんとかならないものか…と。
犬猫に限らず動物は全般的に大好きな私。しかし犬のフンだけは許せん!と言うより、悪いのは犬の飼い主ですね。
そこで今回は、なるべくお金をかけずにできる「犬のフン対策」の方法を調べてみました。
- 家の前や周りに犬のフンが放置されていて困っている!
- どうやって犬のフン対策をしたらいいの?
- 犬のフン対策にお金をかけたくない!
犬のフン対策-漂白剤

犬のフン対策にはハイター、ブリーチなどの「塩素系漂白剤」が効果的です。
自治体の中には犬のフン対策として漂白剤をすすめているところも多数あります。
キッチンや衣類用の「塩素系漂白剤」を5倍に薄めて、犬がフンをしたところに散布しましょう。
その前に犬のフンを発見した場所が、庭など土の場合「塩素系漂白剤」の原液をまいてみて下さい。その土が泡立ったら100%犬のオシッコです。
私の職場の場合いつも植え込みにされるのですが、試しにブリーチの原液をまいてみたら、そこら中泡立ちまくって失神寸前になりました。

犬ーー!オシッコしすぎ!(怒)
「塩素系漂白剤」薄め液で犬のフンを撃退
使用方法は以下の通り。
作りたい量÷5=原液の量
つまり500ml作りたい場合は
500ml÷5=100ml
1Lの場合は
1000ml÷5=200ml
になります。
でもそんなに厳密にしなくてもだいたいでOKですよ。しつこく繰り返しフンをされる場合は、もう少し濃い目にして散布して下さい。
早速植え込みの土にまいてみました。
これは効果絶大!
犬は1度オシッコやフンをしたら、そこが自分のトイレと認識します。それ故に毎日同じ場所にオシッコやフンをするわけです。
悪いのはあくまでも飼い主ですが、犬は正直。「なんかいつもと違うニオイ。ここワイのトイレと違うわ。」と思うのでしょうか?

またハイターなどの「塩素系漂白剤」は消臭・消毒の効果もあるので一石二鳥です。
ただし、残念なのは雨が降ったら漂白剤のニオイが流れてしまうところ。実際、雨が降った次の日はやられていました。本当に犬は正直。
「塩素系漂白剤」を使う場合は、こまめに広範囲にまくのが撃退のポイント。ただし、植木などにはかからないように注意して下さい。枯れてしまいますので。
防犯カメラ作動中のポスターで犬のフンを撃退

パソコンをお持ちの方は「防犯カメラ作動中」のポスターを作りましょう。
フリー素材のサイトを見てみると、たくさんの「防犯カメラ作動中」のイラストがあります。
例えばイラストAC。会員登録をすると無料でたくさんのイラスト・画像を利用する事ができます。
「防犯カメラ作動中」は文字だけよりも、イラストがある方が犬の飼い主にも目に付きやすいのでおすすめです。
好みのイラストを発見したら、ダウンロードしてA4の紙に印刷しましょう。
オフィスの場合は窓ガラスの内側から「防犯カメラ作動中」のポスターを貼ります。そうすると雨が降っても大丈夫。
個人のお宅で外塀などに貼りたい場合は、ラミネート加工をしてみては?
ラミネートフィルムはダイソー、セリアなど100均でも手に入ります。
漂白剤と防犯カメラ作動中ポスターで犬のフン撃退に成功
今回私が試したのは「塩素系漂白剤」「防犯カメラ作動中ポスター」の2つの作戦です。
この2つのやり方で、ほぼ犬のフン対策に成功したと言えます。
ただやはり雨が降ると「塩素系漂白剤」は流れてしまいます。そこはこまめに散布するしか無いですね。
一方「防犯カメラ作動中」の効果は絶大です。
犬の飼い主も最初はフンを放置する事が「悪いことをしている。」との認識はあったはずです。(あったはずと信じたい。)
きっと初期の頃は「キョロキョロ…誰も見ていない。ま、いいか。」だったのでしょう。それが毎日になると、慣れてしまってなおさら「ま、今日もいいか。」となる訳です。
しかしある日突然「防犯カメラ作動中」のポスターを発見!まぁ、大概の人間は犬のフンを放置している場面なんか、防犯カメラに撮られたく無いですよね。
防犯カメラがあるとなると、その場を足早に立ち去りたくなるのが普通の神経です。
防犯カメラが本当に有るのかどうかは問題ではなく、「どこから撮られているかわからない。」と言うのも飼い主の心理に突き刺さります。
こちらが何も言わなくても「見てるで…。」…無言の圧力がすごい。
具体的にどうしたか?
続いて具体的にどうしたかの説明です。
①に犬のフンが放置されていたので漂白剤を散布した。

次の日①には放置されていなかったが②に犬のフンが放置されていたので①・②ともに漂白剤を散布した。

さらに次の日、①・②には放置されていなかったが③に犬のフンが放置されていたので①・②・③全てに漂白剤を散布した。

このことから何度も言うようですが、犬は本当に正直です。よっぽどこの植え込みが気に入っているのか、漂白剤のニオイがしないところを狙って、見事に次々とフンをしていました。
結論としては、最初から植え込み全体(植物を避けて)に、まんべんなくジョウロなどで散布するのが良かったという事。
防犯カメラ作動中のポスターはこんな感じで貼りました。

防犯カメラ作動中のポスターは一枚だけでなく、フンが放置された場所に2~3箇所貼るほうが効果的。
これでどこからカメラで撮られているか分かりづらいので(部屋の中から撮っているかもと思わせる作戦)犬の飼い主に無言の圧力をかけることが出来ます。
この記事を書こうと思った実際の出来事はこちらから
犬のフン対策-漂白剤以外はどんな対策がある?
「塩素系漂白剤」はかなりの効果を発揮しますが、「子供がいる」「自分の家の飼い犬が心配」など漂白剤以外で、犬のフン対策をしたい方もおられるでしょう。
そこでここからは漂白剤以外で犬のフンに効き目があるものを紹介しますよ。
コーヒーの残りカス

ドリップ式のコーヒーを入れ、残りのカスをまくのも効果があります。玄関先などまくのに抵抗があるなら、小さな入れ物に盛り塩のようにして置くのも効果的。
人間がいい香りと感じるコーヒーも、犬は嫌うようです。
家でドリップ式のコーヒーを飲まない場合、近隣の喫茶店で分けてもらうのも一つの手です。
ただし家の中で飼っている犬は、コーヒーのニオイに慣れてしまう事があるのであまり効果が期待できません。
お酢・木酢液
お酢の類は効果があります。しかも人畜無害です。
食用のお酢は犬が嫌うニオイです。人間でも直接嗅ぐと「ツン」ってなりますよね。
犬はニオイに敏感なので、お酢は原液ではなく水で薄めて散布し、様子をみましょう。
また木酢液は家庭で園芸などをしている方にはお馴染みの商品。
肥料の一種で、木炭を作る際に出た煙を冷却してできる液体です。
その液体の成分は有機酸やアルコール、フェノール類、ビタミン、ミネラルなど200種類以上。原液はpH2.8~3.2と強酸性で、殺菌・殺虫能が高いため園芸などに使われます。
ホームセンターの肥料売り場などで1.5L・600円程度で販売されています。
100均でも手に入るので試してみる価値はありそう。原液は結構なニオイ(正露丸の様なニオイ)がします。
木酢液も食用のお酢同様、水で薄めて使いましょう。
~木酢液の薄め液で犬のフン対策~
- 木酢液をジョウロ等に50cc程度入れ、水で薄める(60倍程度)。
- 自宅周囲、フンが放置された場所や通り道に散布する。
犬・猫の忌避剤
犬・猫の忌避剤は100均でも買うことができます。木酢を使った粒タイプでは、やはり強烈な正露丸臭が…。
また犬・猫の忌避剤はホームセンターなどでも手に入ります。
コツとしては、2種類のニオイを購入すること。おなじニオイでは犬の鼻が慣れるため、2種類の忌避剤を使いニオイを変えることで効果が上がります。
唐辛子液
犬は唐辛子のニオイも嫌う傾向があります。犬は嗅覚が優れているので、得てして刺激物は効果があるようです。
唐辛子液を作って散布してみましょう。
~唐辛子液の作り方~
- 1L程度の熱湯に唐辛子を2本(粉の唐辛子液であれば20g前後)入れる。
- 唐辛子をつけたまま一晩置く。
- 犬のフンを放置された場所に散布する。
こちらはガーデニングの防虫剤としても使えます。
そう言えばお米の虫よけにも乾燥した唐辛子を使いますよね。
タバコの吸い殻

タバコの吸い殻を水に浸して、その液体を散布する方法です。
こちらも効果はありますが、あまり現実的では無いかな?
なぜなら昨今はタバコを吸わない人もかなり多いですよね。まず吸い殻を集めるのが大変です。
またタバコの吸い殻を水に浸して出来た液体は、人間が嗅いでもか・な・り・臭いです!
自分の家には散布したく無いかな…。
リステリンなどのハッカのニオイ
犬はハッカのニオイも嫌います。
犬のフンを片付けた後、リステリンなどの強いハッカのニオイの液体を散布しておくと、次から犬が近づかなくなります。
とにかく犬の嗅覚は強いニオイを嫌う傾向があるので、色々試してみるのが良いですね。
動物撃退器
いわゆる超音波で犬を寄せ付けない方法です。
これは今回の「犬のフン対策をお金をかけずに。」のコンセプトからはずれいてるので、おすすめしません。
なぜなら動物撃退器はまあまあなお値段がします。
以下のリンクから確認してみてください。
ただ参考までに私の経験を書くと、以前に「ネズミよけ」の超音波撃退器を使った事があり、それは本当に良く効きました。
当時はネット通販など便利なものは無い時代で、東急ハンズで購入。確か15,000円ぐらいはしました。かなり高級です。
「ネズミ」と「ゴキブリ」に効果があるとの説明書きでしたが、どちらにもかなりの効果を発揮してくれました。
お金に余裕があるなら超音波撃退機を考えて見ても良いでしょう。
クレゾール石鹸液はおすすめしません
一昔前は犬のフン対策にクレゾールが効くなどの話もありました。
クレゾール石鹸液は一般的にも販売されています。
日常的には、傷の消毒・殺菌や手洗いの時の消毒などに用いることができますが取り扱いに注意が必要です。
- 手の洗浄、消毒をする場合には50倍ぐらいに薄める。これは水の中に2パーセントだけこの液が入っていれば十分というレベル。
- また傷口を消毒する場合は、傷口への影響を少なくするために100倍ぐらいに薄めて使う。
この事からクレゾール石鹸液の原液は、非常に刺激が強いことがわかりますね。原液が直接手などについたら炎症を起こす可能性も…。
ニオイについては確かにすごいんです。ものすごい鼻をつく薬品臭。敢えて良く似ているニオイと言えば、やはり「正露丸」なんですね。
または昔、病院でかいだ独特のニオイのする消毒薬と言えばピンと来る人も多いのでは?
犬のフン対策に効き目はありそうに思いますが、独特のニオイのため近隣住民から苦情がくる可能性があります。異臭騒ぎに発展する可能性も否めません。
クレゾール石鹸液は取り扱いが簡単では無く、近隣住民の苦情・異臭騒ぎになっても大変なので、おすすめしません。
犬のフン対策-飼い主との心理戦
今まで「犬のフン、犬のフン」と連呼していますが犬が悪いわけではありません。悪いのはすべて人間、すなわち飼い主なのです。
ここからは飼い主の心理に迫る犬のフン対策です。
イエローチョーク作戦
イエローチョーク作戦も様々な自治体が推奨しています。
放置された犬のフンに黄色のチョークで丸印をつける方法。
私は知らなかったのですが、最近偶然、近所のお宅の玄関付近で見かけたんです。
しかもそのお宅は黄色のチョークではなく、白のチョークで犬のフンの周りを丸印で囲ってたんです。そう、まるで交通事故の現場検証みたいに…。

???なんやろコレ?マジマジ…
はっ!犬のフン!!なんで…ふふっwww
ってなりました。でも黄色のチョークでは効き目があるようです。(白でも効き目はあるかも)
~イエローチョーク作戦で犬のフン対策~
- 黄色のチョークを用意する。
- 放置されている犬のフンの周りに黄色のチョークで丸印をつける。
- 丸印をした脇に発見した日時を書く。
- フンはすぐ片付けずにしばらく様子を見る。
- フンが無い時は日時とともに「なし」と書く。
2~5を繰り返す。
放置されたフンを強調することで、飼い主に警告することが目的です。ポイントはしばらくフンを片付けない事。
この方法はアスファルトに放置されている場合に効果がありそうですね。
チョークは100均でも購入できますし、自治体によっては黄色のチョークを配布しているところも。
ダミーの防犯カメラで飼い主の心理をつけ
ダミーの防犯カメラを使うのも良い方法。
「防犯カメラ作動中」のポスターと合わせて使えば、効果が上がりますよね。
ダミーの防犯カメラはネット通販なら1,000円前後で買うことができます。
通常のカメラ型からドーム型まで、素人目には本物にしか見えないものがたくさん売られているので、一度チェックしてみましょう。
犬のフンを放置する飼い主は、心のどこかでは「やましいことをしている。」と少しは思っているものです。
まず「防犯カメラ作動中」のポスターが目に入ります。そのうえで防犯カメラらしきものが自分の目に入って来た日にゃ…。
防犯カメラがダミーであっても、「防犯カメラ作動中」のポスターとの相乗効果で効果は絶大。
私は被害がオフィスだったので、ダミーの防犯カメラは導入していませんが、ご自宅の場合は導入するのも一つの案でしょう。
片栗粉、小麦粉、粉石けんなどを使い怪しい粉作戦
片栗粉や小麦粉、粉石けんなどの白い粉を使うのも、飼い主の心を惑わせます。
他人の敷地に平気で犬のフンを放置する飼い主も、勝手ながら自分の犬は大事。
なにかわからない怪しい粉がまかれている。「自分の大事なワンコの足の裏がただれるかも…。」と思わせる作戦です。
近隣住民など犯人が誰かわかっている場合は、その時間帯を狙ってまくのも一つの手です。
「最近野良猫が多くて困ってるんですよね…。お宅は大丈夫?」などと、あくまでも「あなたが犬のフンを放置している犯人とは露ほどにも思っていませんよ。」と言う演技ができればベスト。
でもチョットそれは難しいか。
犬のフン対策-飼い主と直接対決
飼い主と直接対決が一番の解決方法と言う方もいます。
今まさに犬がフンをしている所を押さえ、飼い主に注意をするのが一番良いと。
でも私はおすすめしません。
四六時中見張るわけにもいきませんし、よっぽどの執念があっても、なかなかできることではありません。
本物の防犯カメラは?

では本物の防犯カメラはどうでしょう?
犬のフン対策で本物の防犯カメラを導入するのは、どう考えても値段が高すぎます。
一歩譲って、泥棒防止のため元々防犯カメラをつけていて、犬がフンをしている証拠を押さえられたとしましょう。飼い主の顔もバッチリ写っています。
それでも飼い主との直接対決はやめておいたほうが無難です。
なぜなら犬のフンを放置する時点で、その飼い主は常識が無いと思ったほうが良いからです。
下手したら逆ギレされる可能性が大。昨今はすぐにキレる人種が多すぎます。
仮にその場で飼い主が謝ったとしても、後日に逆恨みされる場合が無いとは言えません。
女性はもとより男性も一人で対決するのはやめておいたほうが良いですよ。
警察に相談するのは?
それでは警察に相談するのはどうでしょうか?
残念ながら警察は、よっぽど悪質な事例でない限り「民事不介入」という事で動かない場合が多いでしょう。
犬のフンに対する法律は
- 廃棄物処理法
- 軽犯罪法
が当てはまります。
「廃棄物をみだりに捨てることを禁止し、違反者には5年以下の懲役、または1000万円以下の罰金」
軽犯罪法
「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を捨てた者を拘留、または科料で処罰できる」
法律はあるのですが、なかなか線引きが難しいようです。
例えば
- 散歩中の犬のフンをばらまいたならまだしも、放置する事が「捨てる」事になるのか?
- 犬のフンを放置したことが「公共の利益に反してまで」とまで言えるのか?
法律って難しい…。
自治体に相談するのは?
犬猫のフン害に悩んでいる自治体は全国各地にあるようで、以下のように条例で規制を定めているところもあります。
- 犬の飼い主又は管理する者は、公共の場所等で、犬のフンを放置してはならない。
違反した飼い主には
- フンを持ち帰るように勧告
- 改善がなければ従うように命令
- 命令に違反すれば罰金
とする、自治体もあります。
しかし、条例がもともとない自治体や、条例の中に罰則がない場合も。
防犯カメラなどの証拠がある場合、まずは役所に相談して、穏便に指導してもらうのが最善の方法です。
犬のフン対策-まとめ
犬のフン対策は漂白剤と防犯カメラ作動中!他にもお金をかけずにできる方法も!┃は以上になります。
犬のフン対策について色々な方法があることがわかりました。
他人の犬のフンになんて、なるべくお金をかけずに対策したいですよね。
漂白剤と防犯カメラ作動中のポスターは本当に効果があります。
まずは一度試してみて下さい。
最後にもう一度言いますが、怒りにまかせて一人で「犯人と直接対決(怒)」なんて決して考えないで。
世の中にはあなたが「まさかこんな人いないでしょ?」と思う人間が、思いのほかたくさんいることを忘れないで下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。