慢性蕁麻疹 歴30年以上の私が今まで試してきたこと

こんにちは。慢性蕁麻疹歴30年以上『ダメもと』です。

蕁麻疹って本当につらい!なったことがある人しかわからないですよね。そこで私が今までに藁にもすがる思いで試してきたことをまとめてみました。まさにこのブログのタイトル通りすべて『ダメもとで』試してみたことです。

今は『毎日毎日、蕁麻疹が出てかゆくて辛い』ことは脱却。結論としては『自分に合う薬を探す』ことに尽きるようです。

蕁麻疹が出て体をかいているイラスト

蕁麻疹の種類

蕁麻疹にも色々種類があります。以下の表がわかりやすいので載せておきます。

急性蕁麻疹 毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以内のもの。細菌、ウイルス感染などが原因となっていることが多い。
慢性蕁麻疹 毎日のように繰り返し症状が現れる蕁麻疹のうち、発症して1ヶ月以上経過したもの。原因が特定できないことが多い。
物理的蕁麻疹 機械的擦過や圧迫、寒冷、温熱、日光、振動などといった物理的刺激により起こる。
コリン性蕁麻疹 入浴や運動などで汗をかくと現れる蕁麻疹。一つ一つの膨疹(皮膚の膨らみ)の大きさが1~4mm程度と小さい。小児から若い成人に多い。
アレルギー性蕁麻疹 食べ物や薬剤、昆虫などに含まれる特定物質(アレルゲン)に反応して起こるもの。アレルゲンに結合するIgEという血清蛋白が関与する。
イントレランス アスピリンなどの非ステロイド系消炎鎮痛薬、色素、造影剤、食品中のサリチル酸などにより起こる蕁麻疹で、IgEが関与しない。
血管性浮腫 唇やまぶたなどが突然腫れあがり、2~3日かかって消える。痒みを伴わない。稀に遺伝性のものである場合がある。

この他、全身的な病気の部分症状として現れるものや、食物と運動が組合わさった時に現れるものなどもあります。

公益社団法人 日本皮膚科学会 より引用

アレルゲン、IgEとは?

アレルゲン

アレルギー反応を起こす原因となる物質をアレルゲンと呼んでいます。免疫学の言葉で抗原と呼ぶこともあります。アレルゲンになり得る物は、その多くはタンパク質です。食物、ダニ、カビ、昆虫、ハチ毒、動物の皮屑、花粉、薬品、天然ゴムなどがあります。アレルゲンとなる物質は、はじめに私たちの体の中に入ってくると抗原提示細胞によりアミノ酸に配列によって形作られる立体構造が認識され、その形に合った特異IgE抗体が産生されるようになります。

多くのアレルゲンは、加熱処理や消化酵素によりその立体構造が変化してアレルゲンとしての活性が低下します。例えば卵白の多くのタンパク質は加熱処理で構造が変化して、卵白特異IgE抗体とは反応しにくくなります。しかし、ピーナツは、加熱ロースト処理でアレルゲンとしての活性が高まることがわかっています。

IgE抗体

IgE抗体は、即時型アレルギー反応をおこす大切な役者です。アレルゲンによる感作がおこると、そのアレルゲンにだけ結合することができる特異IgE抗体が形質細胞で産生されます。アレルゲンが卵白であれば卵白特異IgE抗体、ダニであればダニ特異IgE抗体が産生されます。産生されたIgE抗体は、血液中を流れて、私たちの皮膚や粘膜のすぐ下にいるマスト細胞や、血液中を流れる白血球の一種である好塩基球の表面にくっつき、アレルゲンと出会うのを待っています。

アレルギーの血液検査で測定しているのが、このIgE抗体の量であり、現在200種類以上のアレルゲンに対する特異IgE抗体を測定することができます。測定値は、クラスという段階的に量をわかりやすく示す方法でクラス0~6まで7段階で示す方法がとられています。値が高い方がその特異IgEの量が多いことを示していますが、ここで気をつけなければいけないことは、この値が高いからと言って必ずしも臨床症状と相関しないということです。特に、食物アレルゲンでは、特異IgE抗体がある程度高くてもそのアレルゲンを摂取しても症状がでないことがしばしば経験されます。

診断の参考にしていると考え頂くのがよいようです。

マスト細胞や好塩基球の表面にくっついている二つのIgE抗体にアレルゲンが結合し、2つのIgE抗体につながりができるとそのシグナルが細胞内にはいりマスト細胞や好塩基球が活性化してヒスタミンやロイコトリエンを放出する仕組みがあります。この物質によって即時型アレルギー反応による症状がおこります。

一般社団法人 日本アレルギー学会 より引用

初めて蕁麻疹が出た!

蚊が手を刺しているイラスト

最初に蕁麻疹が出たのは小学生のころ。皮膚が赤くプクッと膨れ上がり『蚊に刺されたかな?』ぐらいにしか思いませんでした。それが『こんなにたくさん蚊に刺されるわけないな。』ってぐらい、どんどん数が多くなっていったのでとりあえず近所の町医者へ。
診断は『蕁麻疹』です。処方された薬を飲んで様子を見ましょうって事になります。1~2週間ほど薬を飲んだら、完全には治らないけど『こんなもんか』って思ってしまうんですよね。その時はこの後30年以上も苦しみ続けるなんて思いもよりませんでした。なんせまだ子供でしたから。

常に蕁麻疹が出ている状態

急性蕁麻疹なら、最初の病院の時点で治っているはずなんですよね。しかし、1か月~2か月しても常にどこかに蕁麻疹が出ている状態が続きます。でもまだこの時点では『全身がかゆくて死にそう!』な状態ではなかったんです。
幸い家のすぐそばに大学病院があったので、そこで見てもらうことに。

病院の外観のイラスト

ポイント

医師の診断を受けるときは蕁麻疹が出ている状態を見てもらうことが大事です。

でもこれがなかなか難しい。当時はまだ学生だったし、頻繁に学校も休めない。『今日、病院へ行ってみるか』と思った日には出ていなかったり…。新しい病院へ行くと結局『蕁麻疹です』の診断で終わってしまう。血液検査もしてもらいましたが、いわゆる食べ物とか花粉などのアレルギー反応は出なかったんです。とにかく原因がわからない。どうしようもないですよね。

病院ジプシー状態

初めて蕁麻疹が出てからこの時点で1~2年。4~5件の病院に行きましたが、全く良くならず。それどころかひどくなってる。もう、どうしたらいいかわからない。病院に通うのも大変だし、ここからは市販の薬でしのぐ日々が続きます。(*市販の薬を長く服用してはいけません。絶対に医師の診断を受けてください。

恐怖の血管性浮腫(クインケ浮腫)

血管性浮腫ってご存知ですか?クインケ浮腫とも呼ばれています。突然、まぶたや唇が腫れ上がるんです。当時はインターネットなんてない時代。調べるすべもない。医者に訴えてもあまりわかってくれない。突然腫れ上がったまぶたや唇に『もう、呪われてるとしか思えない』って本気で思いました。

身体に出る蕁麻疹よりもこっちの方が辛かった。腫れたら眼帯やマスクで隠すことになるわけですが、友達に『どうしたん?』って聞かれます。眼帯は『めばちこ(ものもらい)ができた』って誤魔化すんですが、そんなにしょっちゅうめばちこってなるもんか?

それよりもマスクが辛い。今でこそマスクなんて誰がしてても不思議にも思わなくなりましたが、当時は今ほどマスクが浸透してなかったんです。『マスクなんて歯医者さんぐらいしかしてないんじゃないの』って言うくらい。マスクをするのが嫌でずっとハンカチで口を押さえて1日を乗り切ったこともあります。

何回もなると、だんだん『あ、もうすぐ腫れてくる。明日絶対に腫れる』ってわかるようになりました。百発百中でした。

血管性浮腫(クインケ浮腫) 一度ググってみてください。知らない人は画像を見ると結構衝撃を受けるかも。

手のひらや足の裏も腫れる

手を握っているイラストにバツ印

これも浮腫の一種なんだろうけど、手のひらと指、手首、足の裏も腫れました。手の指は腫れると曲げづらくなり、ちゃんとグー(じゃんけんのグーです)ができないんですね。これはもうかゆいんじゃなくて痛い。足の裏も歩きづらくて痛い。ホント辛いです。

社会人になる

学生時代は辛かった。お金もないので自分なりの治療とかできない。家も貧乏だったし。(貧乏度:下の中ぐらい)服装も制服で半そでの時期は辛かった。でも幸いなことに蕁麻疹が原因でいじめられたりはしなかったなぁ。うまく隠してたって事もあるけど。

社会人になったら、ある程度服装で隠せたりします。『ちょっと寒い』とか言ってカーディガンを羽織ったりもしたりして。本当はめっちゃ暑がりなんですけど

そして新たに病院探しも開始。でも満足のいく病院が見つからない!結局、自分がパソコンを購入してインターネットで検索できるようになるまで、今までと変わりなく蕁麻疹は出まくっていました

試してみたこと(ネット検索なし)

ここから今までに試してみたこと。まずはインターネットがない時代。

ヨクイニン

当時はインターネットなんてない時代。母がどこかから漢方薬の『ヨクイニン』が良いらしいと情報を得てきて、飲んでみる事に。今はヨクイニンも錠剤などがあるでしょうが、当時は粉末でとてもじゃないけど飲めない!

結果

頑張ってみたけど、結局1か月ほどしか続けることができませんでした。

お酒を止める

アルコール類のイラストにバツ印

お酒を飲んだ次の日は出やすい傾向があったので、しばらくアルコール類を止めてみる事に。でも毎日お酒を飲んでいるわけではないし、そもそも子供の時から蕁麻疹は出てる。子供の時にお酒なんて飲んでないよね

結果

お酒飲んでバカ騒ぎするのが大好きだったので(20代前半ぐらいですよ)お酒が原因ではないと、自ら結論づける

試してみたこと(ネット検索あり)

ふと気づくともう三十路。パソコンを購入。初めて検索したのは『蕁麻疹』の事だったと思う。

蕁麻疹に良いとされる食べ物・悪い食べ物

インターネットで調べまくって、蕁麻疹に良いとされる食べ物などは一通り試しました。悪いと言われている食べ物は取らなかったり。例えばリンゴやヨーグルトが良いとされるなら積極的に食べたり。

一般的に良くないと言われている、えび・蟹などの甲殻類、青魚、小麦、そばなどは避けたり。でも慢性蕁麻疹の場合食べ物が原因ってあまりないんですよね。絶対に毎日食べているわけではないし。もしかして毎日食べている『お米』なんかが案外ダメだったりするのかなぁなんて思ったり。

結果

食べ物で出ていると判断するにはちょっと無理がある。一般的なアレルギー検査もしたが引っかかってこない。
昔テレビで何が原因かを調べるために、莫大な金額と年数を費やしている人の話を見たことがあり、『そこまで固執することもないし、そんなことできない!』と思ったことがあったので、結局のところはわからずじまい。

デトックス系サプリメント

インターネットは情報がありすぎ。デトックス系サプリメントも試しました。いわゆる『体の中の毒を外に出す』っていうやつですね。このサイトにたどり着いた時は『これだ!』って思いましたよ。『私は毒だらけの体なのだ。これを飲むことによって蕁麻疹は治るのだ!!』って、もうほとんど洗脳。まぁ本当に治ったり、体の調子が良くなる人もいるとは思いますが。あえて『これを試しました!』とは断定しない事にします。

結果

1年以上飲んでみたが全く変わりなかった。

デトックス系エステ

これもデトックス系ですが(洗脳が解けてない)町の情報誌みたいなのに載っていたエステサロン。血液がドロドロ&汚れているから不調が続くというもの。血液の流れをよくするマッサージや、日焼けサロンみたいなボックスに入って汗を流してデトックス。的な施術を受けました。

結果

1年以上通ったが、目に見えて改善はされず。20万円ぐらいは使った

注射

注射のイラスト

当時通っていた病院で薬が全然効かないので『注射してみるか?』と提案される。注射で劇的に良くなる人もいるそうなので、お願いしてみた。1回だけではなく何回かした記憶があります。

結果

全く改善されず。これ以上しても意味がないので止めるよう医者からの指示。

歯の詰め物をやり替える

歯医者の外観のイラスト

「歯の詰め物の金属が原因で『金属アレルギー』を起こしている場合がある、というのをテレビで見た」と会社の先輩から聞いたことがあって調べてみた。そういうことも稀だけどあるようです。

特に『アマルガム』というのが良くなさそう。『アマルガム』とは少し前まで歯の詰め物として多く使用されていたもので歯科用水銀。『アマルガム』が口の中で少しずつ腐食して、水銀が溶け出し体内に蓄積。それが『金属アレルギー』を起こしているかもしれない。自分の歯を見てみるとどうみても『アマルガム』が詰まってる!

『これだ!アマルガムをとって金属じゃない詰め物に変えたら蕁麻疹は治る!!』早速歯医者へ行って先生に説明する。その先生は女医さんで、私のつたない説明にも真剣に耳を傾けてくれて、『自分にとっても今までにないケースですが一緒に治療していきましょう。』と言っていただけました。ついでに虫歯と親知らずも治療。1年半ぐらいはかかったでしょうか?

結果

歯の詰め物もピンキリで、金属の物に白いセラミックを上からかぶせて銀歯に見えないものなら保険がきくのですが、私は断固として『金属は使ってくれるな』と言ったので結構な金額がかかりました。全部で40万円ぐらいかかったかも
でも悲しいことに、蕁麻疹には効果がなかった…。

漢方薬

漢方薬のイラスト

懲りずにインターネットで調べていると、近所に有名な漢方医がいるらしい。早速行ってみる事に。漢方薬即効性が無いのでしばらくは飲み続けて見なければわからない。先生が症状を見て、時々薬も変えながらの長期戦です。

結果

3年ほど飲み続けたけど、改善されず。その病院が通えないところに引っ越しすることが決まって、それ以上は飲み続けないことに自ら決断。もう、何をしても治らないと諦めモード。

自分に合う薬がやっと見つかった!

様々な薬のイラスト

今現在は、やっと自分に合う薬が見つかって、蕁麻疹はほとんど気にならない程度になりました。今通っている病院は『形成外科・皮膚科・アレルギー科・美容外科』というくくりです。なぜその病院にしたのかは、ただ単に遅くまで開いていたから。大体病院って19:00ぐらいまでですよね。ここの病院は21:00まで開いてたんです。(現在は19:00までに変更)残業も多い仕事をしていたので、遅くまで開いているのがいいなって理由だけで行ってみました。

初めは『もうなんでもいいから薬さえ出してくれたらいい。どうせ効かないだろうけど。』って気持ちだったんです。しかし、今までの病院の先生とは違った!ものすごく詳しく聞いてくれて、血管性浮腫(クインケ浮腫)の事も分かってくれたし、他の症状としては『最初は蚊に刺されたみたいなのが、大きく輪になって消えていく時もある』と訴えたら『環状紅斑だねー』と、病名まできちんと教えてくれました。早速帰ってインターネットで調べてみると『そうそう、これこれ!』って画像が一発で出てきました。

それからは、私に合う薬を少しずつ試し、何度も変えたり減量したりしながら今に至っています。もうお世話になって10年ぐらいになるでしょうか?

自分に合う薬を探すのって結構大変。なんで『今までも薬飲んでたのに効かなかったんだろう』って思います。ただ単に効かない薬を飲んでいただけなんだろうけど。

私の場合、ただの蕁麻疹だけではなく血管性浮腫(クインケ浮腫)環状紅斑も複雑に絡み合っていたからややこしかったんだと思います。

まとめ

慢性化した蕁麻疹は本当に厄介なもの。死ぬわけではないから(中にはアナフィラキシーショックなど危険なものもありますが)周りの人も『たかが蕁麻疹でそんなに深刻にならなくても』と思われがちですが、なっている本人からしたらかなりの深刻度があります

かゆいし、カッコ悪いし、会社を休まざるを得ない時もありました。『一生こんな体で生きていかないといけないんだなぁ』と半ばあきらめていました。私もいまだに完治はしていませんが、幸いにも自分に合う薬を見つけることができました。これだけでもラッキーだったんだと思います。これからも薬は手放せませんが、うまく付き合っていくしかないですね。これを読んでいただいた方にも合う薬が見つかったらいいなぁ。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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