年末調整の書類で
- 去年こんな書類、書いたっけ?
- 上部の氏名と住所だけで良かったっけ?
- 難しい事はいいから、どこに何を書いたらいいのか知りたい!
こんにちは。「ダメもと」です。
去年こんな書類、書いたっけ?と思ったあなたは正解です。
令和2年から年末調整の書類に「給与所得者の基礎控除申告書 兼 給与所得者の配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書」が新たに加わりました。
令和2年1月1日~12月31日までの合計所得が2500万円以下の従業員が記入・提出する、今年始めて書く書類になります。
今回は「給与所得者の基礎控除申告書」のみにスポットをあてて解説します。
基礎控除申告書の書き方
画像引用:国税庁ホームページ
今回は「基礎控除申告書」のみの解説になります。赤枠の部分ですね。
記入するにあたって申告書裏面の【給与所得の金額の計算方法】が必要になります。
書類裏面の「所得金額計算表」
収入金額 | 所得金額 |
1円以上~550,999円以下 | 0円 |
551,000円以上~1,618,999円以下 | 収入金額-550,000円 |
1,619,000円以上~1,619,999円以下 | 1,069,000円 |
1,620,000円以上~1,621,999円以下 | 1,070,000円 |
1,622,000円以上~1,623,999円以下 | 1,072,000円 |
1,624,000円以上~1,627,999円以下 | 1,074,000円 |
1,628,000円以上~1,799,999円以下 | 収入金額÷4=A円(1,000円未満は切り捨て) A円×2.4+100,000円 |
1,800,000円以上~3,599,999円以下 | 収入金額÷4=A円(1,000円未満は切り捨て) A円×2.8-80,000円 |
3,600,000円以上~6,599,999円以下 | 収入金額÷4=A円(1,000円未満は切り捨て) A円×3.2-440,000円 |
6,600,000円以上~8,499,999円以下 | 収入金額×0.9-1,100,000円 |
8,500,000円以上 | 収入金額-1,950,000円 |
基礎控除申告書┃記入例①

- 時給1,000円
- 一日5時間
- 月20日程度勤務
- カレンダー通りの出勤
です。
それでは早速書いていきましょう。
まずは①~④を記入します。
①収入金額
1月~11月までの合計金額を給料明細から調べます。
12月分は見積もりでOK。
例えば「15日締め、25日払い」なら
- 11月
- 12月
- 11月は10日出勤
- 12月は11日出勤
合計21日出勤
1,000円×5h×21日=105,000円
になりますね。
1月~11月の合計額が1,100,000円とします。
1月~11月の合計+12月の見積額
1,100,000円+105,000円=1,205,000円
①の収入金額に1,205,000円と記入します。
②所得金額
裏の表から計算します。
収入金額が1,205,000円になったので以下の表に当てはまります。
551,000円以上~1,618,999円以下 | 収入金額-550,000円 |
1,205,000円-550,000円=655,000円
になります。
②に655,000円と記入します。
③給与所得以外の所得の合計額
(2)①の給与所得の他にも所得がある場合は記入します。
特に無ければ0円でOK。
④あなたの本年中の合計所得金額の見積額
②と③の合計を記入します。
②+③=④になります。
④に655,000円と記入します。
控除額の計算
続いて下段の記入です。
④が900万円以下なのでココにチェック。
区分Ⅰ
900万以下なのでAと記入します。
基礎控除の額
900万円以下なので480,000円と記入します。
以上です。お疲れ様でした!
基礎控除申告書┃記入例②

- 時給1,000円
- 1日8時間フルタイム
- 月20日程度勤務
- カレンダー通りの出勤
です。
それでは早速書いていきましょう。
まずは①~④を記入します。
①収入金額
1月~11月までの合計金額を給料明細から調べます。
12月分は見積もりでOK。
例えば「15日締め、25日払い」なら
- 11月
- 12月
- 11月は10日出勤
- 12月は11日出勤
合計21日出勤
1,000円×8h×21日=168,000円
になりますね。
1月~11月の合計額が1,760,000円とします。
1月~11月の合計+12月の見積額
1,760,000円+168,000円=1,928,000円
①の収入金額に1,928,000円と記入します。
②所得金額
裏の表から計算します。
収入金額が1,928,000円になったので以下の表に当てはまります。
1,800,000円以上~3,599,999円以下 | 収入金額÷4=A円(1,000円未満は切り捨て) A円×2.8-80,000円 |
になります。
②に1,269,600円と記入します。
③給与所得以外の所得の合計額
(2)①の給与所得の他にも所得がある場合は記入します。
特に無ければ0円でOK。
④あなたの本年中の合計所得金額の見積額
②と③の合計を記入します。
②+③=④になります。
④に1,269,600円と記入します。
控除額の計算
続いて下段の記入です。
④が900万円以下なのでココにチェック。
区分Ⅰ
900万以下なのでAと記入します。
基礎控除の額
900万円以下なので480,000円と記入します。
以上です。お疲れ様でした!
給与所得者の基礎控除申告書の書き方┃まとめ
基礎控除申告書の書き方は以上になります。
年末調整の書類は1年に一度しか書かないので、毎年「どうやって書くんだっけ?」ってなるのは私だけですか?
この記事は来年の私に向けての記事でもあるんですよね。
来年も書類の様式が変わりませんように…。
最後までお読みいただきありがとうございました。