清掃の仕事してみたいけど、どんな感じ?
清掃の仕事って具体的にどんな事するの?
清掃の仕事ってやっぱり「きつい」「汚い」「しんどい」の?
こんにちは。「ダメもと」です。
あなたは清掃の仕事にどのようなイメージを持っていますか?
「きつい」「汚い」「しんどい」色々なイメージが湧いてきます。
しかし、実際に清掃の仕事についてみると…。
今回は現役清掃員の「ダメもと」がリアルな声をお届けします。
そもそも清掃員とは…
清掃員と言っても一口に説明できるものでは有りません。
作業する場所によって様々。
例えば
- 駅
- 商業施設
- オフィスビル
- マンション
- 病院
- ホテル
- 電車や飛行機などの乗り物
etc…
どこの清掃を担当するかによって、「きつい」「汚い」「しんどい」の具合が大きく変わってきます。
また「日常清掃」と「定期清掃」でもやることは全く違います。
なぜ清掃の仕事を選んだのか?
私の今までの仕事は、丸一日ほとんどパソコンにかじりつき、ひたすら文字を入力する事でした。
一人黙々とパソコンを入力するので、仕事中はほとんど人としゃべる事は無いのですが、それでも解らないことがあったりすると質問したりしなければなりません。
よって人間関係が全く皆無と言う訳では無く、ある程度のコミュニケーション能力があった方が良いですよね。
私自身は人としゃべる事が苦手と言う訳では無いので、20年以上(会社は変わっていますが)この職種で生計を立てて来ました。
ところがある日、若干「コミュ障ぎみ」の人と人間関係の悪化で大げんか。
私も冷静になれず、後先も考えないでその職場を勢いで辞めてしまった訳です。
それ以降、貯金を切り崩し旅行に行ったりしながら、ズルズルと無職を続けていましたが、ついに貯金も底をついた。
いよいよ働かねばいかん状態になってきました。
しかし以前の仕事を「人間関係」で辞めているので、もう同じ仕事はしたくない。また辞めて一年半ぐらい経っていたのですっかり引きこもり体質に。
おまけに若干耳も悪いので、新しい仕事を教えてもらう時に聞き取りにくい。よってややこしい仕事や接客業は自信がない。
どうしたもんか…。と悩んだ結果、全く関わったことのない清掃の仕事に目をつけました。
webで応募
できる限り自宅に近く、自転車で行ける範囲で詰めて行きます。
清掃の仕事は未経験なので「フルタイムはきついかな」と思い、一日5時間程度の所を探しました。
悩んだ末に、オフィスビルの清掃に応募。マッハバイトのwebで応募しました。
ちなみにweb応募って即返答のない場合が多いし、下手したら返答もなく何事もなかったような場合も多々ありますよね。
だからこの時も軽~い気持ちで応募してみました。どうせ返事無いやろ的な。
すると一時間も経たないうちに携帯電話に連絡が入りました。やや、パニクる私。
「面接に来てほしい」との連絡で、素早い対応に好印象を持ち、日にち調整の結果「明日の13:00」に決定してしまう。
その日のうちに慌てて「履歴書」と「職務経歴書」を準備しました。
緊張の面接
全く未経験の仕事の面接を受けるのは非常に緊張します。
「何を聞かれるんやろ」「どう答えたら良いんやろ」など色々考えてしまいます。
しかし今回に限っては、考える間もなく次の日に面接。
もうあたって砕けろで「成るように成るわ。落ちてもええわ。」ぐらいの気持ちで面接に向かいました。
で、何を聞かれたかを一問一答式で書いてみます。
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A.家事の中でも掃除が一番好き。
事情があり一年半ほど休業していたが、今度仕事につくときは全くやったことの無い職種にチャレンジしてみたかった。
前職のオフィスビルに年配女性の掃除の方がいて、たまにお話することがあり「年配なのに元気そうだなぁ」と感じており、「ゆくゆくは私も掃除の仕事に付きたい」と思っていた。
また、今まで倒産や派遣切りなどを経験していて「掃除の仕事は人が汚す限り無くなることがない」と常々思っていた。
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A.一日5時間(月約10万円程度)では正直言って足りないが、一年半ほどブランクがあるし、清掃業未経験なので5時間ぐらいから体を慣らしていきたいと思い、この案件に応募した。
体が慣れてきたら、その現場が終わったあと2時間ぐらいならやってみたい。願っても無いことだ。
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A.男子トイレの清掃はやったことが無いので大丈夫と即答はできない(笑)
だが、仕事と成れば当然やるしできませんとは言えない。
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A.もともと前職がパソコンを黙々と入力する事だったので、集中して黙々と仕事をすることを苦に感じない。
飲食業界も考えたが若干耳が悪いので、注文ミスなどお客様に迷惑がかかるといけないので、清掃業を選んだ。
と、こんな感じでしょうか。
その他雑談的に諸々の話はしましたが、「それじゃあ一回やってみる?」とその場で即決!
私としては「後日に合否の連絡を…」と思っていたのでビックリ!
思わず「即決ですか!」と突っ込んでしまいました。
でもせっかく仕事にありつけるチャンス。断る理由が無い。
「頑張ります!ありがとうございます!!」
勤務先は、とある自社ビル
勤務先は、とある自社ビル。面接の日にその自社ビルの場所を教えてもらい、帰りに勤務地を確認。
面接時「自社ビルだから、比較的キレイに使ってらっしゃるので、そんなに大変な現場では無いよ。初めての掃除の仕事にはピッタリの現場だと思う。」と言われました。
確かに外観を見る限りでは、キレイなビルです。
オフィスビルでも自社ビルか否かで変わってくる
オフィスビル清掃でも、自社ビルか複数の会社が入っているビルかで変わってきます。
その規模によって様々ですが、大規模なビルだと「あなたは1F~3F担当」など複数人で清掃する場合もあります。またトイレの数もやや多め。
今回私が勤務するのは自社ビル。6F建てのビルを一人で掃除します。
最初の一週間は研修として清掃会社の社員の方が、色々教えてくれました。
一人仕事最高!
はじめは「今後、一人でやって行けるかなぁ?」と不安になりましたが、それも3日程で慣れます。慣れると全然大丈夫です。
むしろ快適です。人間関係ゼロです。もう一人仕事しかできません。
一人仕事最高です!
なんで今までこの仕事に注目しなかったんだろ?もっと早くにやっておけば良かったと思うぐらいです。
挨拶だけは忘れずに
私の口から言葉が発せられるのは、朝に社員さんが出社する時の「おはようございます。」と、社内ですれ違う時などに「お疲れ様です。」ぐらいです。
この二言以外に、言葉はほぼ発しません。
あとはたまに古参社員のおっさんが、ちょっかいをかけてきますが、「ウフフ、オホホ。」と笑っておけばOKです。
清掃の仕事・どんな事するの?
私の場合、自社ビル・6F建ての日常清掃を5時間勤務、一人でしています。
では一体どんな事をしているのかと言うと
- 男女・更衣室の掃除機掛け
- 各階給湯室・各階トイレのゴミ集め(朝と帰り一日二回)
- 玄関マット・エレベーター内などの掃除機掛け
- 玄関のモップ掛け
- 玄関・自動ドアのガラス拭き
- 外回りのホウキ掛け
- 階段・フロアの※ダスコン掛け
- 各階トイレ掃除
- 各階洗面台掃除
- トイレットペーパー・ペーパータオル(手拭き)の補充
こんな感じでしょうか。
また週イチで
- 会議室の掃除機掛け
- 役員室、社長室などの掃除機掛け
- 階段をモップで水拭きする
- 各階給湯室、シンクの掃除
の仕事も加わります。結構やること多いです。
ちなみに※ダスコンとは大きなクイックルワイパーみたいなもの。乾いた状態でホコリを絡め取ります。
毎日ダスコン掛けをしていても、真っ黒になります。
どの仕事がきつい?
中でもどの仕事がきついのか?これはもうお察しの通り、トイレ掃除です。
トイレ掃除以外の仕事は、慣れれば屁でもないです。
私の現場は男女合わせて大便器が14、男子トイレの小便器が10あります。
トイレ掃除だけで1時間半ぐらいかかります。
常に屈んでいる体制で、腰にも負担がかかるので注意が必要。
特に男子トイレは汚れが酷い…。衝撃を受けるぐらい汚い時もあります。もう慣れましたが。
潔癖症の方は結構辛い仕事かもしれませんね。
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トイレ掃除以外でもこんな事があります。

どの季節がきつい?
清掃の仕事を初めたのはちょうど梅雨の時期。ジメジメから初め、夏に向かっていきます。
その後、真夏を経験。
そして今から冬に向かっていきます。12月に入ったのでもう冬と言っても良いでしょうが、まだまだこれから寒くなっていきます。
体感的には冬の方がきついです。
なぜならやはり、水仕事があるから。清掃の仕事は水仕事とは切っても切れない。
お湯が出る場合は良いですが、我が現場はお湯が出ません。これはツライ!11月中旬ぐらいから水は冷たくなってきました。冬の時期はゴム手袋をしっかりして乗り切るしか無さそう。
ただし、真夏もきついです。汗だくです。館内冷房がキッチリしていれば快適なのかもしれません。
しかし我が現場は社員さんがいる部屋は冷暖房完備ですが、廊下や階段は冷房は効いていません。
ただ歩いているだけでも汗だく。トイレ掃除なんかしていると、信じられないくらいに汗をかきます。汗がアゴに伝ってポタポタ落ちるほどに。
一日5時間でも1リットル以上の水分は必須ですよ。
清掃の仕事・メリット&デメリット
さて、続きまして私が経験した上での清掃の仕事・メリットとデメリットを書いていきます。
ただしあくまでも一人仕事の場合です。
- 人間関係はゼロ
- 自分のペースで仕事ができる
- 休憩も自分のペースでとれる
- ポイントさえ抑えておけば頑張りすぎず適当にできる
- 想像以上に歩くので痩せる、または体重を維持できる
- 体を動かすのでデスクワークよりは「仕事した~」感が強い
- 残業なし、時間ピッタリに帰れる
- 朝が早いので、昼からの時間を有効に使える
「ポイントさえ抑えておけば頑張りすぎず適当にできる」と言うのは、決してサボっているわけでは無いですよ。
ではその「ポイント」とは?結局トイレ掃除なんですよね~。トイレ掃除だけはちゃんとするべきなんですよね。絶対に汚れてますから。
あと、かなりやせます。
私は158cm・48kgの中肉中背で、別にこれ以上やせなくても良いと思っていましたが、2kgぐらいはやせました。
万歩計で計ってみると毎日10,000歩以上、多いときでは13,000歩ぐらいは歩いています。
そりゃやせるわ…。
- 楽とは言ってもやはり汚れ仕事
- 特にトイレ掃除は滅入る
- 立ちっぱなしで足の疲れが半端ない
- 腰痛にも注意
- 肌が弱い人には手荒れするので向かない
- モップ掛けでテニス肘のような痛みが…
- 雑巾絞りで腱鞘炎のような痛みが…
- 何だかんだ言っても仕事の質として下に見られている(ような気がする)
こんな感じでしょうか?
清掃の仕事にゴム手袋は必須
上記デメリットの中の
- 肌が弱い人には手荒れするので向かない
とありますが、ゴム手袋の使い方次第で変わってきます。
私はかなり肌は強いほうで、今まで家の掃除でゴム手袋なんか使ったことはありませんでした。
ハイターなどのブリーチも少しぐらいなら素手で触っても大丈夫なぐらいです。
でもトイレ掃除をするためにゴム手袋は必須。最初は使い方がわからなくて素手に直接ゴム手袋をしていたんです。
そしたら、夏であったためゴム手袋の中の汗が尋常じゃない!
汗で指がふやけて一皮ズル剥けてしまいました。私は肌が強い方なので数日で回復しましたが、肌が弱い人はこれはヤバいでしょうね~。
そして使い終わったあとキチンと洗っていたにも関わらず、臭い!
みんなどうしてるのかと早速調べてみると、下履き手袋をはめてからゴム手袋してるんですね。知らんかった…。
下履き手袋を学習してからは、ズル剥けになることもなく、臭くなることもなく快適にゴム手袋を使えています。
清掃の仕事はきついのか?どんな事するの?現役清掃員が語ります。┃まとめ
清掃の仕事はきついのか?どんな事するの?現役清掃員が語ります。は以上になります。
清掃の仕事ってどんな事するのかを書いてみました。
清掃の仕事も現場や日常清掃・定期清掃よって違います。また一人でするのか、複数人でするのかでも違ってきます。
今回私の現場はオフィスビル清掃・一人仕事でしたが、参考になったでしょうか?
私が思うに、結局はトイレ掃除が一番大事で一番きつい仕事だと思うのですが、いかがなもんでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。